どこにでもある戯れ言日記です。
日々のつぶやきから萌えの叫びまで。
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勢いとノリだけで書きあげたSSもどき。
アンジェ(ドレディア♀)とティラー(★ぺリッパー♂)の王国組の話。
ほのぼの系。CP要素はないはず。
アンジェ(ドレディア♀)とティラー(★ぺリッパー♂)の王国組の話。
ほのぼの系。CP要素はないはず。
夕方、配達の帰り道。
歩いていると目の前に何かがふわりと降りてきた。
見上げると一面の淡い桃色。
ふわりふわりと降りてくる花びらを見て、
不意にこの景色を彼女に見せたくなった。
*
「もう、すっかり暗くなったじゃない」
誰に言うでもなく文句をつぶやきながら、家への道を急ぐ。
日が長くなってきたからって、油断すると
すぐに真っ暗になってしまう。
公園には時計もないし(というか練習中は見てる暇がない)
日が傾いてきたけどもう少し、なんて思っているとすぐこうなるのよね。
横丁の窓も明かりがついているところは少なく、
昼間とは違った静けさに包まれている。
薄暗いけど通いなれた道だもの、何も危ないことはないわ。
「あっいた!アンジェ!アンジェってばー!」
上から聞きなれた声がして、思わず空を見上げると
声の主が降りてくるところだった。
「ティラー?何してんのよ、こんな時間にいったい何の用よ」
「よかったー、まだこの辺にいたんですねっ!あちこち探さずにすみましたっ!」
わざと苛立った声を出したのに全く聞こえなかったのか(こういうところがムカつくのよね)
鞄をがさごそしていたかと思うと、あたしの目の前に1本の枝を差し出した。
「ほら!外の世界で見つけたんですっ!」
見たことのない小さな花が枝いっぱいに咲いている。
それはうす暗い中でもはっきりと見えるほど真っ白で、きれいだった。
「ね、綺麗ですよねっ!これアンジェに見せたくてっ!」
「…あたしに?」
「大変だったんですよっ、散らさないように持ってくるの!」
あたしは黙ってじっと白い花を見た。
窓からのほのかな光と花あかりに照らされる彼は本当に嬉しそう。
こういうところが子供っぽいわね、なんて呆れるけど
何だかあたしまで嬉しくなる。
頬が熱くなるのを感じて――やだ、あたしったら何照れてるんだろう。
「こっ…こんなの、別に嬉しくなんてないわよ!」
急に恥ずかしくなって、
思わず彼の手から花の枝をひったくるように奪い取った。
「あ、何するんですかーっ!せっかくアンジェに見せようと持ってきたのにっ!」
「何よ偉そうに!別にそんなの頼んだ覚えはないわ!」
「そっ、そんな言い方しなくてもいいじゃないですかっ!」
「だいたい何よ、見たことない花1つではしゃいじゃって!子供じゃあるまいし!」
目を合わせられなくて、思わずついと顔をそむける。
ああもう、こいつと会うといつもこんな調子。
今だって本当は嬉しいのに…駄目、そんなの絶対言えない。
気持ちがもやもやして、余計に頬に熱が上る。
どうかこの暗がりで見えませんように、なんて祈りながら。
「…そう、ですよね」
「なっ…何よ?」
「花が綺麗で、1人で勝手に嬉しくなっちゃって…」
「……」
「アンジェに見せたら喜ぶかなって…でも、そんなことないですよね」
ティラーの声から不意に力が抜けて、思わず顔を見る。
さっきまでの明るさが嘘のように消えて、わずかにうなだれていて。
つくづく分かりやすいっていうか…
やだもう、そんな顔しないでよ。あたしが悪いみたいじゃない。
何も言えなくなって、握りしめた枝をじっと見つめる。
優しい花あかり。
今だけ、もうちょっと優しくなれるように。
気づかれないようにそっと深呼吸する。…よし、大丈夫。
「そんなことない、あたしも嬉しかった」
「…アンジェ?」
「だから……っ、あ、ありがと!」
それだけ言い捨てて、逃げるように走って帰った。
***
うわあああ書いてるこっちが恥ずかしいわ!!←
桜の花を見てて思いついたネタ。
ちょっとだけ仲良しな2人が書きたかった。
もうちょっとアンジェの素直になれない葛藤とか
ティラーの素直さとか、あと桜の綺麗さとか
そういう描写を頑張りたかった。
全く見直ししてないんですごく雑ですがもう知らん。
歩いていると目の前に何かがふわりと降りてきた。
見上げると一面の淡い桃色。
ふわりふわりと降りてくる花びらを見て、
不意にこの景色を彼女に見せたくなった。
*
「もう、すっかり暗くなったじゃない」
誰に言うでもなく文句をつぶやきながら、家への道を急ぐ。
日が長くなってきたからって、油断すると
すぐに真っ暗になってしまう。
公園には時計もないし(というか練習中は見てる暇がない)
日が傾いてきたけどもう少し、なんて思っているとすぐこうなるのよね。
横丁の窓も明かりがついているところは少なく、
昼間とは違った静けさに包まれている。
薄暗いけど通いなれた道だもの、何も危ないことはないわ。
「あっいた!アンジェ!アンジェってばー!」
上から聞きなれた声がして、思わず空を見上げると
声の主が降りてくるところだった。
「ティラー?何してんのよ、こんな時間にいったい何の用よ」
「よかったー、まだこの辺にいたんですねっ!あちこち探さずにすみましたっ!」
わざと苛立った声を出したのに全く聞こえなかったのか(こういうところがムカつくのよね)
鞄をがさごそしていたかと思うと、あたしの目の前に1本の枝を差し出した。
「ほら!外の世界で見つけたんですっ!」
見たことのない小さな花が枝いっぱいに咲いている。
それはうす暗い中でもはっきりと見えるほど真っ白で、きれいだった。
「ね、綺麗ですよねっ!これアンジェに見せたくてっ!」
「…あたしに?」
「大変だったんですよっ、散らさないように持ってくるの!」
あたしは黙ってじっと白い花を見た。
窓からのほのかな光と花あかりに照らされる彼は本当に嬉しそう。
こういうところが子供っぽいわね、なんて呆れるけど
何だかあたしまで嬉しくなる。
頬が熱くなるのを感じて――やだ、あたしったら何照れてるんだろう。
「こっ…こんなの、別に嬉しくなんてないわよ!」
急に恥ずかしくなって、
思わず彼の手から花の枝をひったくるように奪い取った。
「あ、何するんですかーっ!せっかくアンジェに見せようと持ってきたのにっ!」
「何よ偉そうに!別にそんなの頼んだ覚えはないわ!」
「そっ、そんな言い方しなくてもいいじゃないですかっ!」
「だいたい何よ、見たことない花1つではしゃいじゃって!子供じゃあるまいし!」
目を合わせられなくて、思わずついと顔をそむける。
ああもう、こいつと会うといつもこんな調子。
今だって本当は嬉しいのに…駄目、そんなの絶対言えない。
気持ちがもやもやして、余計に頬に熱が上る。
どうかこの暗がりで見えませんように、なんて祈りながら。
「…そう、ですよね」
「なっ…何よ?」
「花が綺麗で、1人で勝手に嬉しくなっちゃって…」
「……」
「アンジェに見せたら喜ぶかなって…でも、そんなことないですよね」
ティラーの声から不意に力が抜けて、思わず顔を見る。
さっきまでの明るさが嘘のように消えて、わずかにうなだれていて。
つくづく分かりやすいっていうか…
やだもう、そんな顔しないでよ。あたしが悪いみたいじゃない。
何も言えなくなって、握りしめた枝をじっと見つめる。
優しい花あかり。
今だけ、もうちょっと優しくなれるように。
気づかれないようにそっと深呼吸する。…よし、大丈夫。
「そんなことない、あたしも嬉しかった」
「…アンジェ?」
「だから……っ、あ、ありがと!」
それだけ言い捨てて、逃げるように走って帰った。
***
うわあああ書いてるこっちが恥ずかしいわ!!←
桜の花を見てて思いついたネタ。
ちょっとだけ仲良しな2人が書きたかった。
もうちょっとアンジェの素直になれない葛藤とか
ティラーの素直さとか、あと桜の綺麗さとか
そういう描写を頑張りたかった。
全く見直ししてないんですごく雑ですがもう知らん。
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